ペットの急病時の備え

もしもペットが、痙攣や何かの発作を起こした場合、対処の方法をお考えでしょうか?人間の場合は、公共の場所で心臓に異変が起きたらAED ( 自動体外式除細動器 ) を使って対応できます。また、 119番をすれば短時間で救急車が出動し、救急隊員から適切な初期処置を受け、病院へ搬送してもらえます。しかし、ペットにはAEDも救急車もありません。

ペットが急病になった時は、飼い主が冷静に病状を見て、ペットの救急隊員になる必要があります。息が苦しそうなら、気道確保は最優先です。喉に異物が詰まっているなら除去し、首をまっすぐにして気管に空気が流れるようにする処置は基本です。ひきつけなどの際は、口を少しでも開いて空気を取り入れるようにします。

緊急時に、どうすれば良いか予備知識として獣医さんに聞いておく事も大切です。また、日本赤十字社が開催する< 救急法 >の講習を受けるのも一案です。この救急員養成講習では、日常生活における事故防止や止血の仕方、包帯の使い方、骨折などの場合の固定・搬送、災害時の心得などについての知識と技術を習得できます。緊急時の対処方法を習得しておけば、ペットの急病時にも役立ちます。

< 救急法 >の講習は、 15歳以上なら誰でも受講できます。受講時間は 4時間ほどで、費用は 1,500円のみです。ご家族や周りの人のため、そして大切なペットのためにも、日本赤十字社の開催する< 救急法 >の受講をお勧めします。