ペットの受動喫煙による健康被害

人への喫煙の有害性は、科学的に明らかに証明されています。肺やその他の臓器への悪影響は、発がん率をとっても喫煙者と非喫煙者で大きな違いがあります。あまり認知されていませんが、飼い主が喫煙者の場合、受動喫煙によりペットが健康被害を受けるのは明らかです。喫煙後、煙は時間と共に消えてしまいますが、副流煙の残留物が床やソファーなどの家具に付着して残ります。たとえ換気をしても、空気清浄機を使っても、空気や室内が完全に綺麗になる訳ではありません。

これは、喫煙者が乗る車の窓の汚れを見るとよく分かります。窓ガラスの室内側を濡れた布で軽く拭くだけで、明らかにたばこの有害物質による汚れが布に付着します。

ベランダやペットがいない他の部屋で喫煙をしても、有害物質はご自身の皮膚や衣服に必ず付着します。ペットが飼い主に甘えて触れ合うことで、ペットの毛に有害物質が付着し、それをグルーミングの際に舐めるためタバコの成分が口から入ってしまいます。このようにして無意識のうちに、大切なペットの健康を害しているのです。

ペットは体高が低いため床などに付着している有害物質に近く、人間に比べて体が小さいペットは同じ量の有害物質を摂取してもより危険です。
ご自身とペットの健康を守るためには禁煙が最善の方法ですが、それができない場合は、喫煙の方法について配慮をお願いします。