災害弱者のペットの備え

令和 6年の元日に能登半島を襲った能登半島地震では、200人を越す尊い命が失われました。また、避難者も 1万人を越すとニュースで報道されています。その数字に比例して、多くのペットが同様に死亡したり怪我をしている事は容易に想像ができます。中には飼い主を失って、路頭に迷うペットがいる可能性も多くあると思われます。

初期の災害現場では、人命優先となりペットが二の次になるのは、いたし方の無い事かも知れません。この能登半島地震でも、避難所ではペットを受け入れてもらえず、車の中でペットと何日も暮らす被災民の方の話がニュースになっていました。また、避難所にペットとは行けないので、半壊した危険な家でペットと暮らす飼い主の姿も番組で取り上げられていました。電気・ガス・水道・通信などの公共インフラが壊滅的なダメージを受けている状況では、行政はペットのサポートまで手が回らないでしょう。

この能登地震においても、獣医師会などが協力をして被災ペットの一時預かりを行っていましたが、その場所まで飼い主が行く必要があるなど、その恩恵を享受するにはハードルがありました。これらの事からご自身の災害用品の備蓄に加えて、もしもの時のペットに必要な品々も用意しておく事をお勧めします。災害時に、あなたの大切なペットに辛い思いをさせない事は、飼い主としての責任ではないでしょうか?その時が来てからでは、手遅れです。