ペットのための地震対策

関東大震災から 100年余りが過ぎて、防災の話題が多い今日この頃です。人がどのように防災すべきか多く語られますが、ペットについては避難所での対応に関する話題が出る程度です。しかし、飼い主が留守の時に地震が起きたと想定すると、ペットの安全を守るために様々な対策や工夫が必要です。

まず、ペットの定位置は寝床です。その場所は、地震で上から物が落ちてくる場所ではないでしょうか。もしも、本棚や飾り棚の下が寝床なら、とても危険です。地震が起きた際、本や置物、瓶に入ったお酒などが落ちてくるとペットを直撃して大けがを負いかねません。また、家具転倒のリスクもあります。大地震で家具が倒れてもその下にペットが居ないようにする対策も必要です。重たい家具が、休んでいるペットを直撃したら命を失うことになってしまいます。ペットが多くの時間を過ごす場所は、地震で上から物が落ちてこない場所にしてあげてください。

飼い主が仕事などで外出していて、帰宅困難者になる事も予想されます。加えて、停電で冷暖房が止まってしまう可能性も、ゼロではありません。飼い主が帰宅するまでの間、生きながらえるためには、水を飲めるようにしておく必要があります。普通のお皿の水では、地震でこぼれてしまうかも知れません。

地震の直後でも、留守番をするペットが飲み水で困らないように何か工夫をしてあげてください。動物はどんなに厳しい状況下でも、水さえあればある程度は命をつなぐ事ができます。地震防災について考える時に、大切なペットのための地震対策も考えてあげてください。地震列島の日本です。関東大震災のような大型地震が、いつ来てもおかしくはありません。その時が来る前に、どうぞご自身とペットの安全を確保する対策、命を守るために施してください。